金融商品としての金

神のお金「金」

ロバート・キヨサキが、貨幣は「政府のお金」、暗号通貨は「人のお金」、金は「神のお金」と言っているのを聞いたことがあります。今回は神のお金といわれていた「金」についてです。

金というのは歴史を振り返るとほとんどの時代の文明や経済でお金として使われていたのはご存じかとおもいます。不思議ですね。ほとんどの人間が誰でもどの時代でもパッと見てこれはお金だと思うことができるということですよね。

そんな金ですが、以下の特徴から神のお金と呼ぶのにふさわしいと私は感じます。

金の特徴
・人が造ることができない
・絶対量が決まっていて、無価値にならない
・世界で共通の価値

金融商品としての金のメリット・デメリット

金融商品としての金に投資をする際のメリット・デメリットを簡単ですが下記にまとめます。

メリット・人が造ることができないため、供給量の操作が不可能
・絶対量が決まっていて、無価値にならない
・世界で共通の価値
デメリット・金の取引は米ドルで行われるため為替の影響を受ける
・利息や配当を生まない

金は金融商品としては、守りの資産といえます。短期の利益よりも資産を守りながら運用したい方に向いている商品です。逆に短期で利益を上げたい方には向いていない商品です。

今回はデメリットの「金の取引は米ドルで行われる」という部分について後々触れるので、頭の隅に置いておいてください。

金の現在の相場観

金の購入方法はいろいろありますが、先物は変動が激しすぎるため手を出すのは危険です。

今回はETFの相場観を見ていきます。ETF購入時に着目する観点の1つにボリュームがあります。ボリュームが大きければ大きいほど価格操作が難しくなるという理由からです。

また、金そのもののETFを買うのではなく、金鉱株のETFを買うという手段もとることができます。代表的なETFは下の表です。

金のETFGLD, IAU
金鉱株のETFGDX, GDXJ

次に相場観なのでチャートを見ます。GLDとIAUは大体同じ値動きをするのでGLDを取り上げます。GDXとGDXJはGDXを取り上げます。GDXJはGDXと比べて小型の金鉱株を集めたETFであるため、より安全なGDXを取り上げます。

現在GLDは上昇トレンドでかなりの高値圏になっているという印象です。もう少しでだいぶ抵抗線に近いですね。MACDを見ても買われすぎかなと思います。

GDXは上昇トレンドに転じたばかりですね。リーマンショック時のチャートと比べるとまだ上昇する余地はありそうです。

NISA枠でGDXとGLDは買えるのか?

私はSBI証券のNISA口座開設しているのですが、調べてみたところ買えました。GDXは買ってポートフォリオに入れたいと思います。とりあえずポートフォリオの10%を金に割り当てる予定ですので、3%分はなるべく早く購入したいと思います。SBI証券のNISA枠で買える、金のETFは以下です。

金とドルのマネーサプライの関係性

記事の途中で 「金の取引は米ドルで行われる」 ということを頭の隅に置いておいてくださいといいましたが、やっとこの点について触れられます。

「金の取引は米ドルで行われる」ため、金の価格とドルのマネーサプライの比率は見ておくべきです。下のチャートだと大体平均は2なので、まだまだ上昇する余地はあります。デフレやスタグフレーション、インフレーションが起こったときはどのくらいの速さで反応するかわかりませんが、私は金の価格は長期的には上昇すると考えています。

まとめ
・金はディフェンシブな投資をしたい方にはおすすめ
・現物>ETF>金鉱株の順がおすすめの所有方法
・NISA枠で買える
・長期的に見て平均の2まではまだまだ上昇の余地がある

以上です。

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