GoodRx (Ticker: GDRX)

GDRXというIPO銘柄について

今回は2020年9月24日にIPOしたGoodRxについてです。

主幹事がモルガンスタンレーで、IPO時にすでに黒字という稀有な銘柄となっています。

Good RXについて

Good RXのミッションは「Help Americans get the healthcare they need at a price they can afford」です。日本語にすると「手ごろな価格で必要なヘルスケアをアメリカ人が受けられるように助ける」ですね。

424B4 発行目論見書を見ると以下が特徴として掲げられています。

  1. 最もダウンロードされているメディカルアプリ
  2. 4.9MMのマンスリーアクティブユーザー
  3. 80%以上のリピーター
  4. 20Bnの消費者の節約に寄与
  5. 150Bnのデイリーの価格情報

上記の特徴を見ると、優良アプリで多くの人々に使われている印象を受けますね。

幹事情報

リード・マネージャーはモルガンスタンレー、ゴールドマンサックス、JPモルガンです。文句のつけようがないですね。

Business

GoorRxの価値提案

GoodRxは、米国医療の複雑さ、手ごろな価格での提供、不透明性という課題を解決して価値を顧客に届けるために設立されました。これらの課題が解決されなければ、服薬順守の減少、アメリカ人は健康と経済的幸福の両方に深刻で広範囲の問題を抱えてしまいます。GoodRxのプラットフォームは、手ごろな価格でヘルスケアへの簡単なアクセスを提供することにより、個人の生活を改善するのに役立ちます。消費者のヘルスケアのコストを削減することに加えて、服薬遵守の向上や治療の迅速化を促進することに寄与しています。

ステークホルダーへの価値提案

消費者へは、服薬遵守の向上、サブスクリプションやGoorRxのプラットフォームによる処方箋への低価格でのアクセスの提供やオンラインでの遠隔医療サービスなどの価値を提供しています。

医療専門家へは、患者への割安価格での処方箋をGoodRxのプラットフォームを介して提供できるため服薬遵守の向上や、HeyDoctorを介して直接及び間接的に患者とかかわることを支援しています。

ヘルスケア企業へは、消費者に手ごろな価格で処方箋を提供したりPOSでのGoodRxコードを使用できるため、消費者が購入しやすくなり、企業の売上向上にも寄与しています。

Industry Background

アメリカのヘルスケア市場は、不透明なままであり、消費者にとって非常に複雑になっています。医師を探す、手ごろな価格で適切な価格で処方箋を獲得するといった簡単なことでさえ困難となっています。

これらのことから、消費者が必要な医薬品や医療系のサービスを手ごろな価格で簡単に検索、発見、アクセスすることが難しくなっています。

消費者中心のソリューションの欠如については、ヘルスケアは、テクノロジーの力による良い影響をまだほとんど受けていません。

手ごろな価格の欠如については、アメリカ人は他のOECD諸国の人々と比較して約2倍の医療費を支払っています。医療が手ごろな価格で受けられないため個人破産のうち約66パーセントが医療問題によるものです。また約64パーのアメリカ人が医療を受けることを避けたり、遅延することによって健康問題を抱えました。またアメリカでは4分に一人、服薬遵守をせずなくなっています。

透明性の欠如については、処方薬の価格や、医療系サービスの提供者を比較する手段が限られています。消費者の70%は、処方箋の価格が薬局によって大きく異なることを知らないと推定されています。GoodRxのデータによると同じ薬の価格が場合よっては100倍以上異なることもあるようです。

Management

名前ポジション経歴
Douglas HirschCEOhttps://www.linkedin.com/in/dougjoe
Trevor BezdekCEOhttps://www.linkedin.com/in/trevorbezdek
Karsten VoermannCFOhttps://www.linkedin.com/in/karstenvoermann

Principal and selling shareholders

CEO2名の合算で2.6%の株式を保有していて、CEOのDouglas Hirschが所属する別会社IdeaManが17.9%の株式を保有している。シルバーレイクが35.3%、フランシスコパートナーズが23.7%保有している。

Risk Factors

規制のリスク、税制のリスク、科学技術リスクはあります。

またGoodRx特有のリスクとして、HeyDoctorに投資をするのでHeyDoctorの業績に引っ張られてしまうリスク、処方箋の提供に大きく依存しているためヘルスケア業界以外のマーケットにはアクセスするのが難しいリスクがあります。

収益構造のリスクとしてはが12という少数のPBMに大きく依存しています。PBMのうちOptum, Navitus, MedImpactがそれぞれ収益の10%を占めているので、これらの大規模なPBMと契約を維持できなかった場合、大きな影響を受けます。

Selected consolidated Financial Data
Management’s Discussion Analysis

GoodRxはEBITDAとマンスリーアクティブユーザーをKPIとしていて、それを見てパフォーマンスを評価し、戦略的及び提供上の意思決定を行っています。

2020年Q2は新型コロナの影響にMAU成長ははQ1に比べて5ポイント落ちているが堅調にMAUは成長しているといえる。

調整後EBITDAマージンも堅調に成長している。

2020年9月の決算チェック

項目予想結果
EPS0.08
売上高135.06M
来期EPSガイダンス0.06
来期売上高ガイダンス144.01M
通年EPSガイダンス0.35
通年売上高ガイダンス535.03M

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